電線・ケーブル
電線・ケーブルは、電力や信号を安全かつ確実に伝送するために不可欠な設備材料です。用途に応じて、家庭やオフィス向けの一般電線から、大規模施設や工場向けの高圧ケーブル、通信ネットワーク向けのLANケーブルや同軸ケーブルまで幅広い種類があります。電線は耐久性や柔軟性、耐火性などの性能が求められ、厳しい環境下でも安全に使用できるよう設計されています。代表的なものにはVVF(一般住宅用)、IV(配線用)、CVT(高圧用)、耐火・耐熱ケーブルなどがあり、用途や環境に適した仕様を選定することが重要です。また、近年では環境負荷を低減するための鉛フリー電線や省電力化を実現する高効率ケーブルの開発も進んでいます。
電線は単一の導体を絶縁体で覆ったもの、ケーブルは複数の電線を束ねて外装で覆ったものです。
流す電流の大きさ、電圧降下、配線距離を考慮して選びます。一般的に、大きな電流には太い電線が必要です。
CVは屋外用で耐候性があり、IVは屋内用です。CVの方が耐久性が高いですが、IVの方が柔軟性があります。
日本の規格では、接地線は緑/黄色、中性線は青または薄青、その他の相線は黒、赤、白などが使われます。
電磁ノイズを遮断するための金属被覆が施された電線やケーブルです。主に通信や音響機器で使用されます。
PVC(塩化ビニル)、PE(ポリエチレン)、架橋ポリエチレンなどがあります。用途や環境に応じて選択します。
主に銅とアルミニウムが使用されます。銅の方が導電性に優れていますが、アルミニウムは軽量で安価です。