電球は、LED電球・白熱電球・蛍光灯と3つの種類があります。それぞれの特徴を理解すれば、節電効果が見込めるだけでなく、居心地のよい住空間作りが叶います。

これから電球を買い換えようとお蛍光灯は、定期的な交換が必要です。しかし、蛍光灯自体の種類が豊富であり、自宅に合った商品を見つけるには、型番を把握しなければなりません。 今回は、蛍光灯の種類や型番の見分け方などについて解説します。近年普及しつつあるLEDのメリットや注意点についてもご紹介しているため、従来の蛍光灯からLEDへの交換を検討されている方も、当記事をぜひ参考にしてみてください。

考えの方や、電球の違いを知りたい方に役立つ情報をお届けします。ぜひ参考にしてみてください。

蛍光灯の種類

蛍光灯は、形や点灯方法などで分類できます。この章では、形・点灯方法・光色の3つに分けて種類を解説します。 各種類の特徴を把握し、部屋の使用用途にあわせた蛍光灯を選びましょう。

形の種類

蛍光灯の形は、以下の3種類に分かれます。

  • 直管
  • 丸型
  • 電球型

直管は、棒状になった蛍光灯です。オフィスに用いられることが多く、勤務先で見かけたことのある方も多いのではないでしょうか。一般家庭で用いられる場合もあります。

丸型は、その名のとおり、丸い形をした蛍光灯です。一般家庭で用いられることが多いです。 電球型も、その名のとおり、電球の形をした蛍光灯のことを指します。白熱電球よりも寿命が長く、省エネにつながります。

点灯方法の種類

点灯方法は、型番を見分ける際に重要な要素となります。以下の3種類に分かれるということを、しっかり把握しましょう。

  • グロースタータ形
  • ラピッドスタート形
  • インバーター形

グロースタータ形は、点灯管(グローランプ)を用いて点灯させる方法です。点灯まで2〜3秒ほどかかるものの、価格が安く設計が簡単です。そのため、蛍光灯のなかでは最も普及しています。

近年ではLEDの普及により、徐々に生産を中止している企業が増えつつあります。

ラピッドスタート形は「rapid(速い)」という単語が名前に入っているとおり、グロースタータ形よりも速いスピードで点灯する方法です。電極予熱回路と昇圧回路が組み合わされた安定器により、点灯管を使用しないスピーディーな点灯を実現できます。業務用として用いられることが多く、交換は蛍光灯のみでOKです。インバーター形は、電子安定器(インバーター)で商用電源を直流に変え、さらに高周波へ変換させてランプを点灯させるという方法です。ワット数が少ないため省エネであり、調光機能が備わった器具も販売されています。

光色の種類

光色の種類は、以下の5つに分かれます。

  • 昼光色:少し青みがかった白い光色です。オフィスや書斎でよく用いられます。
  • 昼白色:自然な白い光色です。オフィスから一般家庭にまで用いられます。
  • 白色:少し黄みがかった光色です。落ち着いた印象を与え、オフィスや工場でよく用いられます。
  • 温白色:少し赤みがかった光色です。温かみのある印象を与え、リビングや寝室などのリラックスしたい空間に向いています。
  • 電球色:オレンジがかった光色です。落ち着きや安らぎを与え、リビングや寝室などのくつろげる空間に向いています。

蛍光灯の型番の見方

まずは、記載されている順番を把握しましょう。順番を把握することで、対象となる蛍光灯がどのようなものであるかを理解しやすくなります。

直管と丸型の記載は「点灯方法→サイズ→太さ→光色→消費電力」の順です。

電球型は「ランプの種類→サイズ→光色→グローブ仕上げ→消費電力→口金の種類→その他」の順で記載されます。 以下で、見分けのつきやすい項目について解説しているため、お手元にある蛍光灯の型番と見比べてみましょう。

【点灯方法】

〈直管〉

  • FL:グロースタータ形
  • FLR:ラピッドスタート形
  • FHF:インバーター形

〈丸型〉

  • FCL:グロースタータ形
  • FHC:スリムタイプ
  • FHD:二重環形

【ランプの種類】

〈電球型〉

  • EFA:一般電球型
  • EFG:ボール電球型
  • EFD:発光管露出型

【サイズ】

4形〜100形まで、電球の種類や点灯方法によってさまざまなサイズが存在します。現在使用している蛍光灯に、型番として記載されている数字を参考にしましょう。

【太さ(直管)】

  • SS:28mm
  • S:32.5mm
  • H:高出力

【光色】

  • D:昼光色
  • N:昼白色
  • W:白色
  • WW:温白色
  • EX-L、EL:電球色

【始動補助方式(ラピッドスタート形のみに記載)】

  • M-X : 内面導電被膜方式
  • M : 外面ストライプ方式
  • A : 外面シリコン方式

【消費電力(直管)】

  • 型番の欄に数字が記載されている→省電力タイプ
  • 型番の欄に数字が記載されていない→サイズとして「○○形」と書かれている数値

【特定用途の表示(特定用途の表示が必要な場合のみ記載)】

  • NU(退色防止形)
  • P(飛散防止形)
  • 「EX」表記あり:3波長→色味を重視する部屋に設置されるのが一般的
  • 「EX」表記なし:一般型→光を大量に使用する部屋に設置されるのが一般的

蛍光灯の交換目安

蛍光灯は定期的に交換しなければいけません。その交換の目安となるタイミングを2つご紹介します。 交換のタイミングは分かりやすいため、しっかり把握しておきましょう。

点滅し始めたら

蛍光灯を交換する目安となるわかりやすいきっかけは、蛍光灯が点滅し始めたときです。チカチカと点滅し始めたら、なるべく早く交換しましょう。

点滅以外でも、明るさが弱くなってきたり、点灯に時間がかかるようになってきた場合も交換する時期であると認識しましょう。点滅が目立つようになると、作業中に気になって心理的にも「早く交換したい」と思うかもしれません。 ただし、蛍光灯を交換しても明るさが改善されない場合があります。その場合は、蛍光灯を設置する設備自体の問題である可能性を考えましょう。

黒い斑点が確認できたら

蛍光灯に黒い斑点ができた場合も、交換する目安となります。一度は目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。

黒い斑点は、電極付近に塗布されているエミッタ(電子放射性物質)が飛散し、管内に付着することで生じます。 黒い斑点は、ある程度蛍光灯を使用したあとに生じるため、交換の目安ともなります。エミッタが消耗すると点灯しなくなるため、黒い斑点を蛍光灯内に見つけ次第、早めに交換しましょう。

省エネならLED蛍光灯

環境配慮の意識が高まる現代では、LED蛍光灯の設置がおすすめです。この章では、はじめてLEDを設置する方向けに、LEDのメリットと取り替えでの注意点を解説します。以下の内容を把握したうえで、LEDを設置しましょう。

LED蛍光灯のメリット

代表的なメリットは、寿命の長さと消費電力の少なさです。

寿命の長さに関しては、従来の蛍光灯に比べてLEDは約3倍の長さです。従来の蛍光灯は約13,000時間が寿命であるのに対し、LEDの場合は約40,000時間まで使用できます。

LEDを使用することで、交換頻度も少なくて済みます。そのため交換の手間が減り、経済的にもお得です。LEDは、消費電力も少ないです。白熱電球に比べると、約6分の1まで消費電力を抑えられます。消費電力を抑えられることで、電気代の削減や環境負荷の軽減にもつながります。

取り替えでの注意点

LEDを設置する際、工事が必要になるかどうかを確認しなければなりません。工事が必要になるかどうかの判断基準は、安定器の有無です。

既存の蛍光灯設置器具には、安定器が設置されている場合があります。安定器が設置されたままLEDを付けてしまうと電流が安定器に流れ、無駄な電力を消費させたり、安定器の劣化を加速させたりするおそれがあります。最悪の場合、漏電や火災の原因にもつながるでしょう。初めてLEDを設置する場合は、安定器の有無を必ず確認しましょう。LEDを設置できる角形や丸型の配線器具がある場合は、工事不要です。

光の広がり方で合う照明器具が異なる

LED電球には「全方向に光が広がるタイプ」と「特定の方向に集中するタイプ」があります。たとえば、シャンデリアやペンダントライトなど、部屋全体を照らす目的の照明器具には、光が全方向に広がるタイプの電球が適しています。一方で、ダウンライトやスポットライトのように特定のエリアを強調したい場合には、光が下方向に集中するタイプの電球を選ぶことで、効率的な照明が実現します。適切な光の広がり方を選ぶことで、空間全体のバランスが保たれ、快適な明るさを得られます。

まとめ

今回は、蛍光灯の種類や型番の見分け方などについて解説しました。蛍光灯は、形や点灯方法などで分類でき、種類ごとに型番が与えられています。点滅あるいは黒い斑点が生じてきたら、蛍光灯の交換を行いましょう。

近年では、寿命の長さや消費電力の少なさからLEDが普及しつつあります。環境配慮や経済面を考慮すると、LEDの方が断然お得です。工事の有無を確認し、ぜひLEDへ交換してみませんか。 電材ネットでは、数多くのLEDを取り揃えております。平日15時までのご注文で当日出荷も承っており、カード払いや後払いにも対応しています。在庫に関することなど、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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